修理 ヤマハ JOG(SA36J) ドライブベルト(Vベルト)交換

修理 ヤマハ JOG ドライブベルト(Vベルト)交換 新旧比較
新しいドライブベルトと切れてしまった古いドライブベルトの写真です。

修理 ヤマハ JOG(SA36J)ドライブベルト交換の履歴です。

 お客様からの修理依頼で「走行中加速しなくなった。エンジンは始動する。」とご連絡をいただきましたので車両を引き上げ確認をさせて頂きました。

車両の症状の確認

 車両をお預かりし確認したところ、
 ・後輪タイヤが重くて手で押すことが困難。(ブレーキが効いている感じがする。)
 ・前後ブレーキとも遊びがある。
 ・エンジンはセルで始動。
 ・エンジン異音無し。
 ・エンジンの吹け上がる。
 ・後輪タイヤが回転しない。
等を確認しました。

JOGの修理開始

 症状確認の結果、ドライブベルトが切れていると判断し、エンジン左側のカバーを取り外し確認。
 ドライブベルトが切れてました。

 ヤマハ JOG のドライブベルトの計測方法は、写真のやり方では間違っておりますが、今回は、点検での計測ではなく、新品と旧品の比較のための計測なのでドライブベルトを直接計測しました。(ちゃんとした計測方法は次で紹介します。)

ドライブベルト簡易計測の結果
 新品のドライブベルト幅 : 約16.3mm
 旧品のドライブベルト幅 : 約15.8mm
でした。
 ドライブベルトの計測する位置により幅は異なると思いますが、あまり減ってないように思います。多分、使用する環境や使い方、使用年数などにより、ドライブベルトの劣化、消耗、耐久性の度合いが異なるのだと思います。

 オートバイを使用しドライブベルトが消耗して(幅が狭くなり)交換という事を考えますが、ゴム製品ですので、ひび割れや劣化をしても交換を行わなくてはなりません。旧ドライブベルトの写真を見るとドライブベルトの内側のギザギザの部分が取れてなくなっているので、今回は消耗と劣化両方があり、切れてしまったのかもしれません。

 この後、ウェイトローラーやクラッチ、プーリー等を確認しましたが、劣化や変形、消耗はしてませんでしたので、ドライブベルトのみ交換修理となりました。

 この車両は、走行距離おおよそ25,000kmでドライブベルトが破損しております。
「スクーターのドライブベルトは20,000km位で交換した方がいい。」と言われます。定期点検と必要に応じての部品交換をおすすめします。

JOG(SA36J)のドライブベルト幅の計測方法

 JOG(SA36J)のサービスマニュアルには載ってませんが、ヤマハが推奨するドライブベルトの計測方法が1枚目の写真です。(トリシティ125のマニュアルの写真です。)

 新品ドライブベルトの計測値は約17.1mmでした。
ちなみに、JOG(SA36J)のサービスマニュアルに記載されている
 新品ドライブベルトの幅は16.8mm
 ドライブベルトの使用限度15.8mm になってます。

 多分私の計測が下手で、計測値にズレが出ているのだと思われます。もっと正確に測定できるように精進します。
 以上、ヤマハ JOG(SA36J)のドライブベルト(Vベルト)交換修理の記録でした。

 ドライブベルトの交換はエンジン直結している部分です。分解組付けには、特殊工具や締め付けトルク管理も必要になるので、お近くのお店さんにお願いするのをおすすめします。