修理 ホンダ ダンク(DUNK)点検整備の履歴です。
定期点検と部品交換を行いました。
今回はエンジンオイル、スパークプラグ、エアクリーナー、フロントブレーキフルード交換、ドライブベルト点検の様子を載せました。
スパークプラグ点検、交換
スパークプラグの位置は、車体左側になります。(1、2枚目の写真の青矢印の位置です。)今回は外装をすべて外してしまったので、上からの写真になります。実際スパークプラグを交換するときは、シートの左下から手を入れて取り外すようになります。
4、5枚目の写真は新旧スパークプラグの比較です。写真左側が新しいスパークプラグです。
5枚目写真の新旧プラグを比べると黄色の矢印部分が丸くなり減っているのが分かります。今回スパークプラグは交換しました。
この車両に指定されているスパークプラグは NGK CPR8EA-9 でしたので、それを使用しました。
※スパークプラグ交換は間違えるとエンジン破損につながりますので、取り付けるスパークプラグの種類を必ず確認してから行いましょう。
ダンク エンジンオイル交換
ダンク(AF74)は、ドレーンボルト単体で取り外すことができず、オイルストレーナーが付いているキャップを外してオイルを抜きます。写真の青矢印を緩めるとオイルが抜けてきます。(中からオイルストレーナーとスプリングが一緒に出てきます。)
オイルドレーンキャップを外す前に必ずオイルキャッチタンクを下に設置しましょう。
写真の茶こしみたいな網がオイルストレーナーです。ここに鉄粉が付いているときは軽く取ってあげます。
エンジンオイルのドレーンのキャップとスプリングとオイルストレーナーの組付けです。スプリングの上下とオイルストレーナーの上下間違えないように組付けます。
※オイルドレーンキャップ取り外し時にバラバラになって出てきてしまうことがありますが、慌てず確実に組付けましょう。
オイルドレーンキャップをエンジンに組み付ける時はスプリングの張力がかかるので組付け難いと思います。
工具で無理に組み込んでしまうとエンジンのネジ山と一緒に破損させてしまう恐れがあるので、私は手で締め込んでます。キャップのOリングがエンジン付いたら、最後、工具での締め付けを行ってます。
オイルドレーンキャップを締め込んだらオイルの注入です。
オイル注入口はエンジンの右側(マフラーの上辺り)にあります。
この車両のエンジンオイル交換時のオイル量は650ccになります。オイルキャップにも交換時の量が書いてあります。
キャップを外すと長い棒が付いており、その先がギザギザになってます。そこでオイル量をはかります。
オイル量のはかり方
1 バイクを水平な位置にメインスタンドで立てる
2 オイル注入口のオイルキャップを外し新しいオイルを入れる。
3 オイルキャップのオイルゲージ(棒の部分)についているオイルをふき取る。
4 オイルキャップをオイル注入口に入れる。(この時オイルキャップはねじ込みません。上に載せるだけです。)
5 オイルキャップを取りオイルゲージのギザギザの部分にオイルが付いているか確認(オイルが付いてこないときはオイルを少しずつ足しオイルゲージにオイルが付くまで繰り返す。)
6 オイルが規定値まで入ったら、オイルキャップを締め込む
7 エンジンを始動しアイドリングで3~5分放置
8 エンジンを停止し2~3分放置
9 オイルキャップを取り外しオイル量を確認(3番から5番の要領です。)
10 オイルが規定値に入っているのを確認出来たら、オイルキャップを締め込み オイル漏れを確認して作業終了です。(オイルが足りないときは、オイルを足してやり直しです。)
エンジンオイルは、エンジンにとって潤滑をする重要な物ですので、交換に自信が無い方は、自分で作業をせず、車両を購入したお店様にご相談していただくことをおすすめします。
ダンク エアクリーナーエレメント(エアーフィルター)の交換
エアクリーナーエレメントは車体左側の三角形の形をしたプラスチックカバーの中になります。(写真1枚目)このプラスチックのカバー(エアクリーナーカバー)を外せばエアクリーナーエレメントがすぐに現れます。
エアクリーナーエレメントはご覧の通り汚れていたので新しい物と交換しました。古いエアクリーナーエレメントは黄色なのに新しいエアクリーナーエレメントは緑色でした。なぜ色が異なるのかは不明ですが、ホンダさんから取り寄せた純正品でしたので、何の疑いもなく取り付けました。
ドライブベルト(Vベルト)の確認
エンジン左側に HONDA と刻印された黒いアルミのカバーがあります。(1枚目の写真)この中に駆動系の部品が入ってます。
今回は、ドライブベルトやウェイトローラー、クラッチ等の駆動関係に消耗、ひび割れ、劣化ありませんでした。
ダンク フロントブレーキフルード の交換
ダンクのブレーキはフロントがディスクブレーキ、リヤはドラムブレーキになってます。
フロントブレーキはブレーキフルードで作動をさせるので定期的に交換が必要になります。
今回は購入してから約5年間ブレーキフルードの交換を行っていないのを確認しましたので、ブレーキの動きが悪くなる前に交換しました。
この車両はブレーキフルードが入っているリザーバータンクがフロントカバーの内側にあるので、交換作業がちょっと大変です。でも交換後はブレーキの動きが以前より良くなりました。
最後にバックミラーの取付の注意です。
バックミラーの取付ネジですが、車両メーカーや車種により異なり、同じ車種でも左右でネジの切り方が異なる車両もあります。
このダンクはダブルナットで止められてますが、車両本体側のネジとミラーのネジが正逆ネジの組み合わせになってますので、緩め方を間違えるとネジが切れてしまう恐れがあります。
ナットやボルトが緩むのは左回りだけではありませんので注意してください。
今回は ホンダ ダンク (AF74)消耗品交換と点検の一部をアップさせて頂きました。ホンダダンクには(AF78)という型式もあります。外見は同じですが、中身が変わってますので、メンテナンス時にはご注意ください。