中古車 JOGZR の 点検、整備、部品交換
中古車として仕上がるまでの写真をまとめました。
JOGZRの車両分解前
JOGZRを中古車として仕上げる前の写真です。消耗品が減ってますが、全体的にきれいな感じに見えます。ここから点検を兼ねて、外装を分解し、整備していきます。
JOGZRの外装取り外し
外装はあまり汚れているように見えませんでしたが、中はホコリや泥で汚れてました。
今回は、外装をすべて外して洗車します。
電気が通るとショートするおそれがありますので、バッテリーは取り外します。洗車後は配線類に水が入りますので、エアーである程度水分を落とした後、数日間天日干し(日中、外に置いただけですが。)乾かします。
フレーム丸見えのJOGZR
バイク用洗剤で汚れを落としました。
この後さらに分解する可能性があるので、配管お忘れないようにシート下やメーター周りのケーブル、配線、配管の写真を撮っておきました。洗車前の写真と合わせて参考にすると、組付け時に役立ちます。
JOGZRの点検整備開始
エンジンは異音もなく調子も良いです。サスペンションやハンドル等の作動も異常ありませんでした。
消耗品の交換作業に入ります。
今回交換した部品
・リヤタイヤ
・リヤブレーキシュー
・フロントブレーキフルード
・ドライブベルト(Vベルト)
・エアクリーナー
・エンジンオイル
・ラジエター液(不凍液)
・スパークプラグ
リヤタイヤとリアブレーキシューの交換
タイヤ側面に△(三角)マークがあります。(黄色の矢印) ここからタイヤの溝の方に行くとタイヤ溝の中に出っ張りがあります。(赤の矢印)この出っ張りがスリップサインです。
スリップサインとタイヤ接地面が同じ高さになったらタイヤの交換時期になります。
今回は、スリップサインとタイヤ接地面が同じ高さになってましたので、リヤタイヤは用交換になりますので、さっそく交換しました。
フロントはディスクブレーキ、リヤはドラムブレーキが装着されてます。
今回フロントブレーキはあまり減ってませんでしたので交換してませんが、リアブレーキが交換時期になってましたのでリヤタイヤと一緒に交換しました。
ブレーキシューは、写真の黄色の矢印の部分がホイール側に当てる事により減速させます。
写真では新旧ブレーキシューの違いが分かりにくいのですが、黄色い矢印の部分(ブレーキライニング)が減っている為、ブレーキの遊びが大きくなりブレーキレバーを深く握らなければブレーキが利かない状態になってました。
新品のブレーキシューと交換し、ブレーキレバーの遊びを調整しました。
フロントブレーキフルードの交換
フロントブレーキフルード(俗に言うブレーキオイルです。)は色が黒くなってましたんで、交換しました。写真では、解りにくいですが、交換後の方が、マスタシリンダの底が見えます。ブレーキフルード古くなるとブレーキの利きが鈍くなります。ブレーキの握り込みが多くなり止まりにくくなりますので、定期的に交換しましょう。
ドライブベルト(Vベルト)交換
黄色の矢印の部分がヒビ割れ箇所です。
クラッチシューやクラッチハウジング、プライマリーシーブ、ウェイトローラー、カムプレート、スライダーには著しい消耗は見られませんでした。
今回はドライブベルト(Vベルト)のみの交換になります。
ドライブベルトは、幅を確認したところ使用限度にはなってませんでした。ドライブベルトの内側を確認するとヒビ割れが始まってましたので、新品と交換です。
ドライブベルトは新旧並べて写真を撮りましたが、綺麗、汚れている以外の違いはあまり解りませんでした。
エアクリーナー交換
エンジンの左側に装着された、横長の黒い箱にはエアクリーナーが入ってます。1枚目の写真が交換前のエアクリーナーです。空気と一緒に入ってくるホコリやゴミがエンジンに入らないようにしているフィルターですので、定期的に交換しましょう。
交換時期は使用している環境によります。私たちの様な田舎に住んでいると早い人は4,000km位で汚れてしまいます。田舎は田んぼや畑、空き地の砂埃を吸い込んでしまいますので、早めの交換になってしまいます。特に田んぼの水回りで使用している方ですと、交換時期がもっと早くなりますのでご注意ください。
エアクリーナーは汚れてくると燃費が悪くなります。さらに、全体が汚れてしまうと、エンジンが始動しなくなってしまいますので早めの交換をおすすめします。
エンジンオイルの交換
4サイクルエンジンは古いオイルを一旦抜きます。JOGZRのエンジンオイルはエンジン左側のドレーンボルトよりオイルを抜くことができます。今回抜いたオイルはあまり汚れてませんでしたが念のため交換しました。
オイルを抜いたらドレーンボルトを締め、エンジン右側のオイル注入口よりオイルを入れます。
JOGZRのオイル交換時のオイル量は780mlです。
オイルを入れたらオイルキャップについているオイルゲージでオイル量を確認します。
2枚目の写真の黄色矢印の範囲にオイルがある事が確認出来たらオイルキャップを締めエンジンを始動し約2~3分アイドリング状態で置きます。
次にエンジンを停止した状態で1分位置きます。
オイル量を確認します。オイル量がオイルゲージの範囲内に入っていればオイル交換完了です。
オイルを規定量入れてもエンジンを始動しエンジン内部にオイルを送るとオイルが少なくなってしまうことがあるので、オイル交換時には一度エンジンを始動してからオイル量を確認します。
JOGZRのオイル量の確認方法は、
1.オイルキャップを取り外す。
2.オイルゲージについているオイルをふき取る。
3.オイルキャップ(オイルゲージ)をエンジンに入れる
※この時キャップは締めこまない。エンジンオイル注入口にのせるだけです。
4.オイルキャップを抜きオイルが規定量入っているか確認(写真の黄色の矢印の範囲内に入っているか確認)
5.規定量入っていれば大丈夫です。足りないときはオイルを足してください。
※車両によりオイル量確認方法は異なりますので、オイル交換時は車両専用のマニュアルをご確認ください。
※オイル交換はできるだけ平坦な場所で行ってください。
冷却水(ラジエター液 又は 不凍液)の交換
ラジエター液も交換しました。
JOGZRのラジエターは車体の右側についてます。
写真の黄色の矢印がラジエター液のドレーンボルトになりますが、これがプラスチック製であまり強くないので、金属製の工具で緩めようとすると壊れてしまうことがあります。
今回は、ラジエター横についているラジエターホースを外して冷却水を抜きました。この方が簡単に冷却水を抜くことができると思います。
冷却水を抜くときはリザーバタンクに入っている冷却水も一緒に抜きましょう。
冷却水が抜けたら冷却水をいれます。この時エンジン内のエアが抜けない可能性がありますので、冷却水を入れたら、エンジンを始動し、暖気後エンジンを止めエンジンが冷めるのを待ち(数時間かかります。)、エアが入っていないかを確認してください。
スパークプラグの交換
左が古いスパークプラグ
スパークプラグは、電極(火花が出る部分)が減っていたので交換です。
2枚目の写真の黄色の矢印が電極になりますが、新しいスパークプラグプラグと古いスパークプラグを比べると長さが異なっているのが分かります。ここまで消耗してしまうといずれ火花が飛ばなくなり、エンジンが掛からなくなってしまうので、こうなる前に交換することをおすすめします。
これで、今回の点検整備は完了しました。最後にバッテリーは交換予定ですが、まだ古いものが付いてます。バッテリーは新品でも数カ月使用しないで置いておくと放電し、上がってしまうので、お客様にご契約いただいてから新しいものと交換させて頂きます。
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