冷却水(LLC)とエンジンオイル、オイルフィルターの交換
冷却水交換に必要な作業
・メインシート(運転者側のシート)下のサイドカバーの取り外し(2ページ目に掲載)
・ラジエターの前にあるインナーパネルの取り外し
・左右ミドルカウルの取り外し
になります。
冷却水の交換
作業に入る前に
・エンジンが冷えていることを確認してください。エンジンが冷えている状態でないと冷却水が噴射しやけどをする恐れがあります。
・エンジンの下に古い冷却水を入れるための受け皿をセットしてください。
・サイドスタンドを立てた状態で、ラジエターキャップを一度外し、冷却水がどのあたりにあるか確認をします。
・ラジエターキャップを閉めます。
※ラジエターキャップはまだ外しません。
冷却水(ラジエター液)の交換は初めに冷却水を抜きます。
エンジン左下にあるウォーターポンプについているドレーンボルト(黄丸)を緩めて外します。
ドレンボルトを外すと胴ワッシャーも一緒に外れます。(写真2)
冷却水のドレーンボルトを外しただけでは冷却水はほとんど出てきません。
車体右側のラジエターキャップ(下の写真の黄丸)を外すと冷却水が出てきます。ラジエターキャップを外すと勢いよく冷却水が出てきますので、冷却水の出方を確認しながらゆっくりラジエターキャップを外してください。
ドレーンボルトから冷却水が出終わったら、ドレーンボルトの胴ワッシャーを交換してドレーンボルトを締め付けます。(ウォーターポンプ冷却水ドレーンボルト締め付けトルク9.8N・m(1.0kgf・m)
冷却水のリザーブタンク(下写真の緑枠の部分)の冷却水を抜きます。特にドレーンボルトは無いので、リザーブタンク下部のホースを外し冷却水を抜きます。(リザーブタンクの下に受け皿をセットしてください。)
冷却水が無くなったら、ホースを元に戻します。
ウォーターポンプのドレーンボルトを締め付けたら、写真の黄丸部分(ラジエターキャップが付いていた部分)から冷却水を入れます。
・冷却水と水の混合比は基本的に50:50になります。ただし使用する環境により混合比は異なりますのでご注意ください。
・市販されている冷却水によっては初めから水と冷却水が混合されているものもありますので、使用する前にご確認ください。
冷却水を入れ始めるとすぐにあふれ出そうになりますが、満タンにはなってません。
車体を少し揺らしたりラジエター下部から出ているゴムホースを握ったりすると空気が出てきます。
空気が出てきたらまた少しずつ冷却水を入れます。
これを何回か繰り返しラジエターキャップの部分から空気が出なくなるまで繰り返します。
次にリザーバタンクに冷却水を入れます。写真の赤矢印辺りに冷却水の量を示す線が2本あります。この間になるように冷却水を入れます。リザーバタンクキャンプは写真の青矢印辺りです。
エンジンとリザーブタンクに冷却水を入れたら、エンジンを始動し、暖気します。(私は12月気温+7度位の時期に作業しましたが30分位放置し、ラジエターファンが回るのを確認するまで放置しました。)
エンジンを止め、エンジンが冷えるのを待ちます。(5時間位放置)
ラジエターキャップを外し、冷却水が減ってないか確認します。冷却水が減っていなければ作業完了です。(ドレーンボルトを外す前の量と変わらない位置に冷却水があるか確認します。)
冷却水が減っていたら、冷却水を足します。その後、エンジンを始動 → 暖気 → エンジン停止 → 冷却 → 冷却水の量を確認 を繰り返します。
エンジンオイル エンジンオイルフィルターの交換
オイルを抜く前に大きめのオイル受け皿をご準備ください。
黄丸の部分がエンジンオイルを抜くドレーンボルトになります。
エンジン下部には何本か同じようなボルトがあるので、ご注意ください。
赤丸はオイルフィルターを外すためのボルトになります。このボルトを緩めると写真1青矢印のお皿の様な物も一緒に外れます。
オイルフィルターを外すときはゆっくり外してください。オイルフィルターと一緒にいろいろな部品外れてきますので、バラバラにならないように外し、元の通りに組付けられるようにしましょう。
オイルフィルター分解時の写真は撮り忘れました。(^_^;)
オイルドレンボルト締め付けトルク 19.6N・m(2.0kgf・m)
オイルフィルタ取り付けボルト締め付けトルク 19.6N・m(2.0kgf・m)
エンジンオイル量
オイル交換時
1.3リットル(オイルフィルタを取り外してない時)
オイルフィルタ交換時
1.6リットル(オイルフィルタ交換時)
全容量
1.7リットル(エンジンの完全分解時等)
オイルドレンボルトとオイルフィルターボルトを締め付けたら、オイル注入口(写真の赤矢印)よりオイルを規定量入れる。
地面が平らな場所で車両を地面に垂直に立てる。
オイルレベルゲージ(写真の青矢印の丸い窓の部分)のアッパーレベルとロアーレベルの間にオイルがあるかを確認する。
(サイドスタンドで車両を立てている状態(車両が斜めの状態)ではオイル量を確認することはできません。)
エンジンオイルが少ければオイルを足す。
車両をサイドスタンドで立てた状態にし、エンジン始動、2~3分間アイドリング状態で待つ。
アイドリングで2~3分経ったらエンジン停止し、1~2分待つ。
車両を地面と垂直にしオイルレベルゲージ(写真の青矢印の丸い窓の部分)のアッパーレベルとロアーレベルの間にオイルがあるかを確認する。
オイル量が少ない時には少しオイルを足します。
※オイルフィルターを交換時は、エンジンを始動した後オイルがオイルフィルターに浸透します。オイル交換直後とエンジン始動後ではオイルが少し減りますのでご注意ください。
以上でNinja250R(EX250K)のメンテナンス記録は終了となります。また機会があれば他の車両のメンテナンス記録を掲載したいと思います。
コメント
この度は当店のホームページをご覧いただきありがとうございます。誠に申し訳ございませんが、こちらの車両は売約済みとなりました。この他にも数多くの車両を展示しておりますので、ご覧ください。